sankakuとは…
人とクラフトを讃え、その交わりから生まれる物語を紡ぐプロジェクトです。
毎号一つのテーマを徹底的に掘り下げ、文化・デザイン・コミュニティが交差する文脈に潜む、新たな視点と物語を掘り起こしていきます。国内外双方の視点を織り交ぜながらコンテンツを発信し、物語の出発点は日本でありながら、そこから世界へと視野を広げ、多様なストーリーをお届けしています。
sankakuは、創刊号(Volume 01: Tokyo)以来、日本の内外両方からの視点によるコンテンツを発信してきました。そのユニークなアプローチは国内外から注目を集め、2024年末には、『Vol.2 “Ramen”』ハードカバー版においてTaiwan Design Research Instituteが運営する全世界の優れたデザインを選定するアワードGolden Pin Design Awardを受賞するなど高い評価をいただいています。
新刊『Volume 03: Gods』では、古来より、多彩な伝承や行事を通じて育まれてきた日本の宗教文化。本書では、その奥深い関係性を多角的に見つめながらも、「いまを生きる人々」の視点を通じて再考します。アカデミックな研究者や執筆者、翻訳者、イラストレーターとのコラボレーションのもと、神話や伝統儀礼から現代に至るまで人々がどのように宗教とその伝統に向き合い、仕事やものづくりを通して関わっているかをsankakuならではの視点で紡ぎました。
ストーリーは、知的好奇心の広がりと同じく多様性に富み、日本における宗教の現状から、アニメにちりばめられた神話的イメージの読み解き、神楽の源流ともいわれる石見神楽の深堀りや、現代社会に合わせて新しい形へと生まれ変わるお寺の姿など、文化としての宗教を見つめ直す絶好の機会となる一冊です。
※英語版のみの発売です。
目次
- 日本の宗教の今と昔をめぐる壮大で魅惑的な対話に浸る
- 人気アニメに隠された神話的モチーフを専門家の視点から解説
- 縁起物“熊手”の文化に触れる
- 宮彫(みやぼり)職人・小山広樹さんの工房を訪問
- “寺Airbnb”ZENSOに泊まって、新たな仏教との出会いを体験
- 精進料理はどのように変化し、いま何を伝えているのか
- 神話が息づく島根という土地で受け継がれる、石見神楽の世界
- 温泉津温泉コミュニティで活躍する石見神楽の舞手や地域の担い手たち
- 山を購入したデザイナー・小林新也の自然と共存する新たなデザイン観とその実践
- 言語:英語(一部に記事に関しては日本語記事も掲載)
CONTRIBUTORS
Claire Williamson, Hikari Hida, Hikaru Kusaka, Justine Wong, Kirsty Bouwers, Kumiko Noda, Mia Tillonen, Moé Suzuki, Noemi Minami, SHIO, Stevie Suan, Yeelian Tan
CORE TEAM
- Toshiyuki Sugai – Managing Director (available for interview)
- David Wang – Editor-in-Chief (available for interview)
- Florentyna Leow – Editorial Director (available for interview)
- Polly Auyeung – Design Director
- Stanley Sun – Editor-at-Large
- Eileen Kao – Project Manager